海響館とクラゲオブザーバー
ダイビングのライセンスにはスペシャリティというものがありまして、その名の通りある道を究めるのですが、何となくクラゲのスペシャリティは無いものかと探していたら見つけてしまったので、取りに行くことにしました。
場所は、長崎か福岡。
長崎には希少クラゲで有名な水族館があるのですが、長崎でスペシャリティを取るとなると長崎だけ行って終わりになりそうでした。そこで、スペシャリティは福岡でとることにして、行きしなに下関の海響館に寄り最終日に長崎の水族館に行くことにしました。
下関といえばふフグ。魚の中ではフグの仲間がいちばん好きなので、たとえクラゲがいなくとも楽しめる水族館です。
実際フグの種類は沢山。水流の中を一所懸命向こう側に行こうと泳ぐフグは見ていて楽しいものです。
クラゲもビゼンクラゲで繁殖賞を取っているなどしっかり展示されていました。
ここではクラゲ雑貨以外に私の心をつかんだものがありました。それは深海生物の映像です。それもかなりの確率で深海クラゲが出現します。ミュージアムショップでこれのDVDが売っていないか探しましたが、見つからず・・お店の人に聞けばよかったなあ。
この時に見たクラゲが忘れられず、地元のクラフト企画展で出会った切り絵師の方に切ってもらいました。それがこれ。
ヒノオビクラゲ。
切り絵師の方もそんなのリクエスト受けたことないでしょうから戸惑われたでしょうね。スマホで画像検索してそれを見ながら切ってくださいました。
その方が既製品で販売されていたクラゲはこちら。
触手の繊細なところまでよく切り込まれています。相当な集中力と技術がいりますね。
海響館の近くでフグも食して、福岡に向かったのでありました。
海響館では水族館名入りの雑貨が発見できなかったので残念です。(なにかは購入したかもしれませんが、記憶が確かでは無い。水族館名が入った雑貨は必ず購入するようにしていたのですが・・。無かったのでしょうね)
しかし、クラゲスペシャリティを取りに行ったダイビングショップで予想外の出会いがあったのです。
そこは家族でショップを運営されているようでした。クラゲオブザーバーをいうスペシャリティはここのショップが作ったオリジナルスペシャリティでした。それもあってか店内は結構クラゲ押しの状態。インストラクターの方の奥さんが作られたクラゲのフェルト雑貨が販売されておりまして、購入いたしました。
右がサカサクラゲで(これでは置き方が上下逆さまだ!!)左がハナガサクラゲ。
フェルトでクラゲ、この後私も挑戦してみました。出来栄えの程はまた後日。
当日はクラゲに関する座学。翌日は海でクラゲ観察という流れです。
そのあと、夕食に福岡名物?なのか天ぷらを食べに連れて行ってもらったのですが、やけに食欲が無く、嫌な予感がしていたのですがね・・・・・。
天候が良ければ離島に行くということでしたが、海況がよくなく、近場でビーチダイビングに変更になりました。そこはハナガサクラゲがぼこぼこいるスポットだというので楽しみにしていきました。
しかしその日に限って全くおらず、、なんだか私は頭がぼーっとしてきて、、2本目を潜ろうとしても全く耳抜きができない状態に陥りました。
どうも、鼻がものすごく詰まっているようです、風邪をひいていたのです。
本当、離島に行かなくてよかった、ビーチならまあ浅瀬でうろうろしていれば何とかなるし。そう潜ることをあきらめたとき大量のニホンベニクラゲに囲まれました。あの若返りのベニクラゲより小柄で黄色いクラゲです。ああ、これが見れただけでも良かった。粘度のある鼻水を垂らしながらそう思った1日でした。
鼻水垂らそうが、ろくに潜ってなかろうがとりあえずスペシャリティは獲得できました。右上から時計回りにハナガサクラゲ、カミクラゲ、タコクラゲ、ミスクラゲですね。真ん中がなんか白いのはクラゲのシールを貼っていたら塗料が剥げたからです。
そして翌日、さらに鼻水を垂らしながら希少クラゲの待つ水族館へと向かったのでした。